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2016年11月18日 (金)

手足のしびれと脱力

先日手足のしびれと脱力を主訴として紹介された患者が来院した。

紹介元の内科開業医はギランバレー症候群を疑って紹介したようだった。

しかし、四肢の腱反射は(+)で、しびれ感は両手両足の指先に見られた。

ギランバレーでは腱反射は低下するのが一般的であるが、手足先に

しびれ感がみられることもある。

この患者では腱反射の低下はなく、耳介前部の叩打で顔の筋肉がピクッと

動きそうになるようだった(Chvostekクボステック徴候)。

血圧計のマンシェットを上腕に巻き、前腕阻血試験を行ったところ、

30秒で指が動き始め、1分で助産婦手位が出現した(Trousseauトルーソー徴候)。

低カルシウム血症によるテタニーと考えて、採血したところ、血清カルシウム濃度は

正常であった。それよりも血清カリウム値が低下していた。

本人の話では下剤や利尿剤、さらにはいわゆるサプリメントは服用していないと

いうことであった。

神経内科の病気ではないが、これはバーター症候群であろうと考え、さらに

レニン、アルドステロンの測定を行ったところ、レニンだけが高値であった。

バーター症候群は小児期発症であることが多いのだが、この患者は成人

それも30代であったので、あるいはGitelman(ギッテルマン)症候群である

可能性も考えられた。

現在精査中であるが、それにしても、神経内科の教科書に記載されていないような

疾患でいかにも神経疾患様の症状を呈するものには一般内科の知識が不可欠である。

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